介護・障害福祉サービス事業者への施設等運営支援臨時給付金について

保健福祉委員会 令和8年6月12日

保健福祉委員会では、物価高騰の影響を受ける介護・障害福祉サービス事業者への「施設等運営支援臨時給付金」について、区から資料に基づく説明が行われ、支給対象や食材料費の扱い、支給スケジュール、事業者の事務負担軽減策などについて質疑が交わされました。

食材料費補助の障害福祉・介護間の違い

この給付金は、東京都が実施する物価高騰緊急対策事業の対象外施設への給付や、都の事業では不足する食材料費・運営費を区独自に上乗せするものです。

障害福祉サービス事業所については、入所サービス74か所、通所サービス130か所、訪問サービス35か所、相談サービス38か所が区独自の上乗せ対象とされており、食材料費も補填の対象となっています。一方、介護サービス事業所については食材料費の上乗せが行われていません。

質問1: 介護サービス事業所には食材料費の補填がないが、施設支援の現状はどうか?

浜田ゆきひろ委員は、障害福祉サービス事業所や区の上乗せ分では食材料費の補填があるのに対し、介護サービス事業所は対象になっていない点を指摘し、物価高騰の影響を直に受け持ち出しで補っている施設もあると聞いていることから、支援の現状について質しました。また、国の補助金額についても確認しました。

区の答弁(障害者サービス調整担当課長・介護保険課長)

〈答弁のポイント〉
障害施設は都の補助に加え国の補助がないため区が食材料費を単独で上乗せしている。介護サービス事業所は都の補助に加え国の医療・介護等支援パッケージ補助(特別養護老人ホーム等の食材費補助、月額1人定員当たり3千円)があるため、区として食材料費の上乗せは行わない考え方とした。

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障害の施設につきましては、都の補助金に加えまして国の補助金がございませんので区で単独に食材料費を上乗せするものでございます。介護サービス事業所は、都の補助金のほかに国のパッケージ補助がございます。そちらを考慮して食材料費は上乗せしないという考え方で今回御提示しております。/このたび国は、昨年12月に補正予算を計上いたしまして、医療・介護等支援パッケージという事業を行ってございます。パッケージの中のメニューの一つといたしまして、特別養護老人ホームなどの食材費の補助が含まれてございます。こちらにつきましては、月額で1人定員当たり3千円の補助となってございます。

支給対象の絞り方とスケジュールの課題

支給対象は、令和8年1月1日現在に事業を運営し、7月以降も運営を継続している事業者とされています。支給対象期間は令和8年1月から6月までで、申請受付期間は6月から8月までとなっています。

本給付金の予算は昨年12月の国の補正予算成立を受け、12月26日の区議会臨時会で議決されており、実際の支給までにはタイムラグが生じている状況です。

質問2: 対象期間中に廃業予定の事業者は対象外になるのか、また支給までのタイムラグはなぜ生じるのか?

かとうぎ桜子委員は、7月以降に廃業を予定している事業者が対象外となる可能性について確認するとともに、東京都の7月以降の方針が示されていない現状について質しました。島田拓委員は、東京都の単価設定が一部据え置かれている理由や、補正予算成立から支給までに半年以上のタイムラグが生じる理由について質しました。

区の答弁(障害者サービス調整担当課長)

〈答弁のポイント〉
支給対象は実績を評価して支払うものであり、7月時点で事業を廃止している場合は対象外となる。ただし個別事情を伺いながら総合的に判断する。都の7月以降の事業内容はまだ示されておらず、区は都の動向を把握しながら対応する。都の単価設定は都の基準に合わせたものであり、給付金は国・都の対応しない部分を区が上乗せする性質上、国・都の方針確定後に区の方針を固めるためタイムラグが生じる。

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支給対象の事業所は、あくまで実績を評価してお支払いするものと考えております。ですので、7月以降も事業を運営していることが前提となります。7月時点で事業を廃止している場合には対象外になってしまいます。/支給対象期間につきましては、事業所の実情等もございますので、個別に事情を伺いながら総合的に判断をしていきたいと考えております。/この給付金につきましては、国や都の対応しない部分について区が上乗せをしてお支払いするものです。ですので、国や都の考え方、事業内容が示された上で、区の方針を固めていくところになります。あくまで実績を踏まえた上での事業の内容と伺っております。

事業者の事務負担軽減と他分野への波及

申請受付は令和8年6月から8月までで、審査完了後、申請から支給まではおおむね1か月程度を見込んでいます。申請書類にはあらかじめ事業所名等を印字し、事業者の記入負担を減らす工夫がされています。

審査体制は係単位で4人から5人程度で対応しており、申請書が届き次第、順次審査を行っているとの説明がありました。

質問3: 事業者の事務負担軽減のための工夫や、他分野(保育・医療等)への支援検討はどうなっているか?

島田拓委員は、事業者の事務負担軽減のための具体的な工夫や、保育園・医療機関など他の福祉系サービスへの補助が全庁的に検討されなかったかについて質しました。吉田ゆりこ委員は、審査体制や電子申請の可否について確認しました。

区の答弁(障害者サービス調整担当課長・福祉部管理課長・介護保険課長)

〈答弁のポイント〉
申請書類の簡素化やICT研修の実施など事務負担軽減に取り組んでいる。今回も区で把握済みの情報を事前に印字して郵送する対応をとる。電子申請は法人の電子証明書登録が必要で準備負担がかかるため今回は見送り、申請書を郵送する方式とした。保育等の他分野についても、これまで国の臨時交付金等を踏まえ必要な支援をパッケージで提供しており、今回の給付金検討に当たっても庁内で横の連携をとっている。

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区も、事業者の事務負担軽減については課題として認識してございます。これまでも、申請書類の簡素化ですとか、研修センターで事業者、管理者向けのICTや業務効率化の手法などの研修を実施しております。/申請につきましては、係単位で4人から5人程度で対応してございます。申請を受けましてから、支給区分や支給額等の確認をいたしまして、審査をして1か月以内で、なるべく早くお支払いできるように行ってございます。/電子申請につきましては、法人として電子証明書の事前登録が必要となってまいります。事業所によりましては少数でメール登録もない事業所もございます。今回につきましては、準備するのに御負担がかかることと一定時間がかかるということで、電子申請ではなく、申請書を対象施設に全てお送りしまして申込みを促していく形で対応いたします。/これまでもコロナ禍以降、福祉現場ですとか医療現場、保育現場に対する臨時的な助成は実施してきたところでございます。基本としてあったのは、国の臨時交付金などを踏まえて、区としてもその地域で求められている支援をパッケージで提供していくことを基本にやっておりました。

質疑のポイントとまとめ

  • 物価高騰対策として、障害福祉・介護サービス事業者への臨時給付金の支給が令和8年1月から6月分について実施されることが報告されました。
  • 障害福祉サービス事業所には食材料費の上乗せがある一方、介護サービス事業所には国のパッケージ補助(月額1人定員当たり3千円)があるため上乗せしない方針が説明されました。
  • 支給対象は7月以降も事業を継続する事業者が前提とされていますが、個別事情を踏まえた総合的な判断も行われる見込みです。
  • 国・都の補正予算成立から実際の支給までにタイムラグが生じる構造的な課題や、事業者の事務負担軽減のための工夫(申請書類の事前印字、簡素化)についても議論されました。

⇒ 今後の動向を注視してまいります。

議事録抜粋(出典)

発言者会議発言抜粋
浜田ゆきひろ委員 保健福祉委員会 物価高騰の流れは、まだまだ終わりも見えないですし、また、最近はナフサの不足などで、施設においては使い捨ての手袋やごみ袋なども影響があるようです。引き続き状況を鑑みて支援していただければと思います。
かとうぎ桜子委員 保健福祉委員会 東京都がぶつ切りでやっていて分かりづらいと思います。詳細を示されていなくても7月以降もやるという方針は示している状況なのか教えてください。
島田拓委員 保健福祉委員会 補正予算が組まれたのが昨年末で、臨時議会が開かれたのは12月26日で、支給されるのが半年以上たってしまうとタイムラグがあると思います。なぜここまでずれ込んでしまうのか教えてください。
吉田ゆりこ委員 保健福祉委員会 そのほかの事業もたくさんある中で、対応してくださっている職員の皆様の御苦労を思いますと本当にありがたく思っておりますけれども、待っている方もたくさんいらっしゃいます。今後も速やかな支給に取り組んでいただきますように要望させていただきます。

出典: 議事録より抜粋。全文は区議会の会議録をご覧ください。

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