保健福祉委員会では、令和7年度練馬区食品衛生監視指導計画実施結果について報告があり、監視指導の実施体制や違反・苦情食品対策、食中毒発生事案、地域行事における食品提供の在り方などについて質疑が行われました。
監視指導の実施体制
区は食品衛生法第24条に基づき、毎年度食品衛生監視指導計画を策定し、実施結果を翌年度6月30日までに公表することとされています。
令和7年度は年間監視件数3,686件、苦情件数115件、違反食品75件、食中毒1件の発生が報告されました。
質問1: 監視指導は誰が行い、抜き打ちで実施しているのか?
浜田ゆきひろ委員は、立入り監視指導を行う職員の専門性や、事前予告の有無について質問しました。
区の答弁(生活衛生課長)
〈答弁のポイント〉
医師・歯科医師・薬剤師・獣医師の資格や薬学・獣医学等の専門課程を修めた常勤の衛生管理職が監視を行っており、苦情対応や季節的な食中毒リスク、歳末一斉監視など様々な場面で、基本的には予告した上で立入りを行っていると説明しました。
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区の常勤職員の衛生管理職が行ってございます。医師、歯科医師、薬剤師、または獣医師の資格であるとか、または大学で薬学、獣医学、畜産学、水産学等の専門の課程を修めて卒業した者の中から、そういった職種に限定して採用を行っている方々でございます。監視の対応につきましては様々にございます。区民の苦情から端を発して施設に立入りを行うもの、また、夏季に向けて食中毒のリスクが高まるような業態に対して行うもの、また、歳末一斉監視ということで様々な場面で行ってございます。ものによりまして、予告をした上で立入りを行っているものでございます。
違反・苦情食品対策の件数推移
令和7年度は区民等から延べ115件の苦情が寄せられ、食品衛生法に違反した食品は75件発見されました。
令和6年度の違反食品件数は74件であり、前年度とほぼ横ばいの結果となっています。
質問2: 違反食品の件数は例年と比べてどうか?
浜田ゆきひろ委員は、違反食品件数の年度間の推移について質問しました。
区の答弁(生活衛生課長)
〈答弁のポイント〉
令和6年度は74件、令和7年度は75件であり、基本的には横ばいであると答弁しました。
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昨年度に御報告した令和6年度計画の内容でございますと、74件の違反食品があった。今年度75件ですので、基本的には横ばいでございます。
食中毒事案の原因究明
令和7年度に発生した食中毒は1件で、会社の送別会にて28名中9名が発熱・腹痛の症状を呈したものです。
患者の検便からカンピロバクターが検出され食中毒と断定されましたが、原因施設の特定には至りませんでした。
質問3: 患者9名が発生したにもかかわらず原因施設が特定できなかったのはなぜか?
浜田ゆきひろ委員は、複数名が同時に発症したにもかかわらず原因施設・原因食品が特定できなかった理由について質問しました。
区の答弁(生活衛生課長)
〈答弁のポイント〉
複数の施設で同様のメニューが提供されており、発生したグループ以外に症状を訴えた方がいなかったことなどから、原因施設の特定には至らなかったと説明しました。一方、立入り検査を通じて手洗い指導や調理場の衛生環境確認、改善指導等を行ったとしています。
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本件につきましては、会社の送別会にて28名中9名が発熱、腹痛の症状を呈したものでございます。患者の検便5検体からカンピロバクターが検出されたことにより食中毒と断定いたしました。今回、施設が特定できなかったのは、同様のメニューを複数の施設で行っていること、また、それぞれの利用施設の中で、発生したグループ以外のグループの中で症状が発生した方がいらっしゃらなかったという状況から、結果として原因施設の特定には至らなかったものでございます。
食の安全・安心講習会のテーマ設定
区民向けの情報提供・普及啓発の取組として、食の安全・安心講習会が実施されています。
質問4: 講演会はどのように開催され、テーマはどう選定されているのか?
山崎まりも委員は、講演会の開催頻度やテーマの選定方法、過去に食品表示をテーマとしたことがあるかについて質問しました。
区の答弁(生活衛生課長)
〈答弁のポイント〉
区民を対象に年1回開催しており、食品衛生推進員の意見やその時々の食に関する話題を踏まえてテーマを設定していると説明しました。過去には食品表示をテーマとしたこともあるとのことです。
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食の安全・安心講習会は、基本的には区民を対象に年1回開催してございます。テーマに関しましては、食品衛生推進員という関係者の方々から御意見をいただくとともに、その時折の食のテーマに基づきまして、毎年テーマを設定してございます。
地域行事における食品提供への対応
資料5-2に示された重点的監視施設・業種のうち、縁日・行事等は620件となっており、照姫まつりや練馬まつり、酉の市などの臨時出店が対象とされています。
地域のボランティアによる地区祭などでの食品提供について、規制が厳しすぎるとの懸念も示されました。
質問5: 地域行事における食品提供の規制について、より柔軟な対応はできないか?
佐藤力委員は、地区祭など区民のボランティア活動における食品提供に対する規制が厳しく感じられるとして、できる方向でのアドバイスや助言を行う姿勢を求めました。また、餅つきなど伝統文化の継承の観点からも、他部署と連携した前向きな情報発信を要望しました。
区の答弁(生活衛生課長)
〈答弁のポイント〉
食中毒を発生させないための基準を理解してもらうことが必要である一方、専門的な内容については保健所への相談を通じてやり方の工夫を案内していく考えを示しました。
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委員のお話のとおり、私どもといたしましては、食中毒を発生させないという中で、カレーというお話もありましたし、場合によっては餅つきをやりたいという御要望をいただくこともあります。私どもといたしましては、それぞれの中で必要なスタッフや環境など、食中毒を発生させない基準を御理解いただきたい。ただ一方で、それぞれ専門的な内容が含まれているものもございます。保健所に御相談しながら、やり方の工夫といった御案内は、職員とともにさせていただければと思います。
質疑のポイントとまとめ
- 令和7年度の食品衛生監視指導計画実施結果が報告され、年間監視件数3,686件、苦情115件、違反食品75件、食中毒1件が確認されました。
- 食中毒事案では原因物質はカンピロバクターと判明したものの、原因施設の特定には至らなかったことが説明されました。
- 地域行事における食品提供について、食中毒防止の観点と区民の創意工夫や伝統文化継承を両立させる対応が求められました。
⇒ 今後の動向を注視してまいります。
議事録抜粋(出典)
| 発言者 | 会議 | 発言抜粋 |
|---|---|---|
| 浜田ゆきひろ委員 | 保健福祉委員会 | 基本的に右肩下がりになるように厳しく見ていただければと思います。 |
| 生活衛生課長 | 保健福祉委員会 | 区の常勤職員の衛生管理職が行ってございます。 |
| 佐藤力委員 | 保健福祉委員会 | 保健所の役割としては食中毒を出さないということが第一なので、規制行政としても厳しく言うのは当然だと思います。 |
| 佐藤力委員 | 保健福祉委員会 | 餅つきというのは、我が国の伝統文化の一つで、非常に大事だと思います。 |
出典: 議事録より抜粋。全文は区議会の会議録をご覧ください。